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2012年1月22日

織部饅頭

織部饅頭の由来はとてもわかりやすくて、その名の通り、織部焼から来ています。と言っても、「織部焼って何?人形焼きの仲間?」と思う人には通じないんだけど(笑)。織部焼とは食べ物じゃなくて、陶器の一種です。要は食器。

こんな感じの、抹茶緑の釉薬が掛かった素朴な陶器に見覚えがありませんかね。見覚えのない方は画像検索してください(笑)。「織部」という名は、創始者が古田織部さんという人だったところから取られています。

ここまで聞いて、あっ!と思った人もいるかな。そう、「へうげもの」の古田織部です。彼の考案した焼き物、の、真似をしたお饅頭。

薯蕷饅頭の上に、抹茶をトッピングするのがお約束ですが、更に焼き鏝(家庭なら焼き串)を押し当てて、茶色い模様を描く場合もあり。写真のもそうですが、たいていは小ぶりに作られますね。素朴なんだけど高級品な感じが漂うようにってことかな。これは織部饅頭の元祖、秋色庵大坂屋(職場の近所)の織部饅頭です。

そういえば、織部の師匠である利休も饅頭になっている。利休饅頭も小ぶりだけどいまいち高級感が足りないような。お饅頭では師匠を超えたね、さすが、へうげもの。(饅頭は考案してないって)

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