ページ

2014年5月6日

カステラまんじゅう(食品番号:15029)

練切から1か月も経過してしまいました。「ね」まで来たのになんで「カ」?とお思いかもしれませんが(誰も気にしてないって)、「ねりきり」の次は「まんじゅう」で、「まんじゅう」の最初が「カステラまんじゅう」なのだった。

でー。
「カステラまんじゅう」という言葉は、カステラの項目を書いた時にwiki(カステラ)でも見掛けた。そもそもこのシリーズを始める前に、全部のお菓子の名前を見た。カステラまんじゅう=外側がカステラになっているお饅頭のことよね、と思い、知らないものだとは思わなかった。

順番が来て、外側がカステラの饅頭=もみじまんじゅうが代表格かな、人形焼にすべき?と迷ってwikiを見てみると、「白あん等をカステラ風の生地で包んだ」と書いてある!えっ!!白あん・・・もみじまんじゅうも人形焼も、普通は小豆餡だ。

wikiには浜松銘菓だと書いてある。浜松では常識かもだけど私は知らないぞ。浜松銘菓って言ったら、うなぎパイでしょ普通。東京ではそんなもの売ってないぞ。そもそも、そんなにマイナーなものが食品成分表に載っているとは思えない。おかしいよ・・・と悩むことしばし。

うろうろと検索を繰り返していたら、福岡県大牟田市の「かすてらまんじゅう」を見つけた。
http://www.yokamon.jp/shop/Y324/S3240001

これ「カステラまんじゅう」って言うのか。知らなかった。あの皮ってカステラだったんだ。言われてみるとそうかもと言う気になる。普通の焼きまんじゅうとは少し違うような気が。

それ食べたことない、という方、たぶんあなたも食べたことあると思うぞ。

じゃーん。千鳥屋の千鳥饅頭。
千鳥饅頭も知らないと言う人にも、「ひよこ」と言えばわかるのではないか。千鳥饅頭もひよこも九州原産。ま、カステラが九州原産なんだから、カステラまんじゅうも九州原産なのが自然なのかもしれない。

千鳥饅頭の説明にもちゃんと「カステラ生地で」と書いてある。

千鳥饅頭には2種類あって、千鳥の焼き印が白あん、千鳥に波の焼き印(写真の後方)は黄身餡。焼き印から推察するに、白あんが最初にあって、黄身餡はあとから出来たんだろう。

ひよこは、ひよこって言うくらいだから黄身餡。この類のお菓子でAJが思いつくのは中村屋の碌山ですが、あれも黄身餡。スーパーやコンビニで買えるヤマザキの里見の郷も黄身餡。
いまや「カステラまんじゅう」の中身は黄身餡が主流のような気がする。ま、黄身餡も白あんの一種だと言われるとそうかも、というきがするんだけど。

千鳥饅頭は1個50g弱。皮が30gで餡子が20g位。食品成分表は、皮5:あん7でずいぶん餡子が重たい。モノは「ひよこ」かな?それとも浜松銘菓カステラ饅頭なのか?謎。

(以下 2017/8/11追記)

食品成分表の定義は「カステラ生地で練りあんを包み、焼き上げたものである。収載食品は、小豆こしあん製品である」。
ポイントはこの「包み」の部分なのだ!

つまり、外側がいくらカステラぽくても、
2つの型で挟んで焼くタイプのもみじ饅頭や人形焼は、食品成分表の定義では「今川焼」であり、1つの型をひっくり返して焼くタイプの都まんや浜松銘菓カステラ饅頭は「唐饅頭」であって、食品成分表の「カステラ饅頭」を名乗るからには餡を包み込まなくてはいけないのだ!
銘菓ひよこは「包あん機」を使って包んでいるから、カステラ饅頭なのだった。やったー。

wikiでも誰か気が付いたのか、「カステラ饅頭」には食品成分表でいう唐饅頭が載っているけど、これとは別に大牟田の「かすてら饅頭」が収載されている。嬉しい。

ちなみに食品成分表は小豆こしあんのものを採用していますが、カステラ饅頭は白餡/黄身餡が主流でしょう。自信をもって言えるのは、全菓連(全国菓子工業組合連合会!)のサイトに、カステラ饅頭のレシピを発見したから。黄身餡で、あんを包み込んで作ってるぞ。ああスッキリ!

0 件のコメント: