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2017年10月26日

若人のための100冊(5)

途中までは前回同様今回も楽勝!と思ったんだけど、途中で1タイトル文庫本5冊が登場してペースダウン。でも何とか10月中には読み終わりました。やれやれ。

(41) ベートーヴェンの生涯(ロマン・ロラン/岩波文庫):「ジャン・クリストフ」が超長編だったので身構えたが、薄くてほっとした(笑)。ベートーヴェンって大変だったのだな。そして同時代の人々にこんなに影響を与えたんだな。孤高の人なのか。確かに疾駆する音楽だもんね。それでもモーツァルトの方が好きかも・・・

(42) 田園交響楽(アンドレ・ジッド/新潮文庫):2度目か3度目。今回は上の「ベートーヴェンの生涯」を読んですぐあとだったので、影響の程をしみじみ理解したのだった。前にも読んだのに、宗教議論が含まれていたとは後書きで読むまで気が付かなかった。言われてみると確かに書いてある。あとがきって大事だなぁ。

(43) 白秋詩抄:「読み直す一冊」で読んだから済。正確には読み直す一冊は「思ひ出」だけだったんだけど、私が実際に読んだのは白秋詩集全体だからな。

(44) ロウソクの科学(ファラデー):これも読み直す一冊で済み。

(45) 寺田寅彦随筆集(寺田寅彦/岩波文庫):これが5冊あったんだよ。びっくり。いい話が多いのだが5冊は多いだろ。守備範囲が広すぎで絞れないのかな。何度も出て来る俳句の考察も面白いけど、やっぱり寒月君の舞台裏が和む。

(46) ベルツの日記(エルウィン・ベルツ/岩波文庫):明治政府のお雇いドイツ人医師の日記。日露戦争が頭に入る点でお勧め。日本ってこのころからアメリカ好きだったのか―。そして既にドイツは欧州で浮いてたんだな。大政奉還から日露戦争までは35年。第一次世界大戦にはあと10年。激動の時代って感じ。

(47) 茶の本(岡倉覚三/角川文庫):岡倉天心の方が通りがいいと思う。書いたのは岡倉天心ですが、原文は英語!欧米の知識層に向けて茶道(及び日本文化の神髄)を紹介するもの。海外に出ることで日本らしさが見えて来る、とはよく言われることだけど、確かに茶道の、或いは禅的な、簡素だけど質素じゃない、キラキラピカピカしてなくてさりげないけど安くはない、という価値観は日本人に向いているのかもしれない。要は無印良品的ライフスタイルってことよね(そんなこと言ってない!by 岡倉天心)。 飾り立てるセンスでは、どうせ欧米にも中華文化にも勝てないと思うので、MUJIを目指そうぜ、と思う今日この頃。

(48) 外套・鼻(ゴーゴリ):光文社古典で済み

(49) 旧約聖書 創世記(岩波文庫):聖書はいちおう持っている。欧州に初めて旅行した後で、ちゃんと読まないといかん、と思って買った。新旧つきで厚い。旧約部分だけって言っても何冊あるんだろ・・と思ったら、創世記だけだと文庫1冊だった。ヨセフの所までが創世記なのね。キリスト教の聖書でもあるんだけど、どうみてもユダヤ教にしかみえん。キリスト教徒の皆さんは、一回これを頭に入れてから、新約聖書で塗りなおすのかなぁ。混乱。

(50) 饗宴(プラトン):光文社古典で済み

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