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2014年12月7日

いそべせんべい(食品番号:15048)

五家宝で「ご」まで行っていたのに、「い」に戻ったわけでも、せんべいの「せ」まで飛んだわけでもなくて、五家宝の次は「小麦粉煎餅」なのだった。

関東育ちの私には、煎餅=米菓(草加煎餅の類)なんだけど、関西では煎餅=小麦粉煎餅なんだよね。歴史的にみても「煎餅」は元々小麦粉煎餅で、米菓の煎餅は江戸時代以降に出てきた。小麦粉やお砂糖が入って本来は高級な「煎餅」を、残った団子やクズ米を平たく伸ばして「煎餅だよー」と詐称したのが始まりだったんだろう、たぶん。
食品成分表の作者?は、関西人なのか、歴史を重んじたのか、草加煎餅の類は「米菓」として扱い、「煎餅」という分類名は小麦粉煎餅に使われているのだった。

さて、小麦粉煎餅のトップを飾るのは、いそべせんべい!
・・・知らない人多いと思う。少なくともAJは知りませんでした。

いそべ=磯辺→磯辺巻を連想して、海苔を巻いたものかと思った。でも米菓には海苔を巻いたもの(品川巻)があるけど、小麦粉煎餅で海苔ってあったか?と探していたのだったが、見つからなかった。成分表の資料編を見つけてようやく謎が解けたのだった。

成分表の定義: 「砂糖及び食塩を磯部鉱泉(炭酸水素ナトリウムを含む食塩泉)に溶かし、炭酸アンモニウム、サラダ油、小麦粉を加えてこね、さらに鉱泉水を加えた生地に泡立てた卵白を加え、型に入れて焼いたものである。」

つまり、鉱泉煎餅のことだった。といってもまだわからない人が多いような気も(笑)。
有馬温泉の炭酸煎餅と言えば、関西人ならわかる筈。関東人には有馬温泉に近い神戸銘菓のゴーフルのようなやつ、というと通じるらしい。見た方が早い・・かな?見てもわかんないかな?

こんなの→。軽くてすごく壊れやすい。優しい甘さで口の中で簡単に溶ける。パリパリ何枚でも食べられる。
これは四角くてゴーフルには見えないけど、有馬煎餅は丸くて、クリームをサンドしたやつもあって、確かにゴーフルに少し似ている。
磯部煎餅も、サンドのがあるらしい。四角いし少し厚みがあるので、サンドしてもゴーフルには似ない気がするけどさ。

成分表の表記を「いそべせんべい」じゃなくて、鉱泉煎餅か炭酸煎餅とかにしてくれれば、想像ついたのに。有馬温泉煎餅はデパートのお菓子売り場にあるけど、磯部煎餅なんて売ってないし、みんな知らないと思うぞ。(ひどいよう!by 磯部煎餅関係者)

そもそも、有馬温泉は知ってるけど、磯部鉱泉は聞いたことない(ひどいよう!! by 磯部鉱泉関係者)。群馬県にあるのだそうだ。それならデパートには売ってなくても、群馬ショップなら売っているだろう、と群馬ちゃん家に行ってみたら、あったー。元祖?の大手製菓さんのを買ってきました。

それにしても磯部温泉ってあまり聞かないよな、これだけ温泉ブームなのに、と思って良く読んでみたら、磯部鉱泉は24度位なのだそうで、お風呂として入るには沸かさないといけないんだって。それは温泉とはちょっと言いにくいな。ぬるま湯泉だ。でも胃腸病に効果があるとかで人気があるんだそうだ。
面白いのは、磯部温泉が温泉マーク発祥の地、という説があること。ぬるま湯泉じゃ湯気立たないじゃないか(笑)。

ちなみに、大手製菓さんの磯部煎餅の原材料は「小麦粉、砂糖、米油、鉱泉水」。炭酸アンモニウムも卵白も入っていない。有馬煎餅にも入ってない。ゴーフルにも入っていない。
「いそべせんべい」って書いてあるけど、どこのレシピだよ、食品成分表さんよ!

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